戦いに生きる者共よ 貴様等が戦に身を投じるというならば 貴様等に伝えておくべき言葉がある 戦いの最中に痛みを感じるな 痛みを感じる相手は殺せる その一瞬の隙が貴様の命を奪うのだ 痛みを感じるのは戦が終わったその後でいい 殺す相手を憐れむな 憐れむ間に殺されるのは自分自身 その一瞬の迷いが貴様の命を奪うのだ 憐れんでやるのは戦に勝ち残ったその後でいい 殺した相手を忘れるな たとえ数え切れぬほどの死をその手で生み出したとしても 苦痛に歪む死に顔は貴様の背負う業だ 夢に見えるその顔に苦しむのは貴様に科せられた罰だ 武器の重さを忘れるな たとえその手の武器が掌に収まるほどの大きさだとしても その手に感じる重みは貴様が奪う命の重みだ 殺す度に増すその重みは貴様が奪った命への贖罪だ この言葉を聞いたその上で なおも戦へ赴くと言うのならば 己もいつか戦いに死ぬことを決して忘れるな 貴様の背負った咎の重さは時の流れに消えることなく 不意に得られる微かな安らぎに色褪せることすらなく いつか貴様自身を喰らい尽くす 穢れた心が狂うが先か それとも戦に死すが先か 死に魅入られた貴様に待つものは 惨たらしい死の他に何があるものか 全てを肝に銘じたその上で さあ戦うがいい 戦に生きる者共よ |