それはきっと、幸せなことだ 


たとえもし、僕がこの世界から消えてしまったとしても
僕の存在が君達の目の前から消え去ってしまったとしても
たまにでいい、ほんの少しだけでもいいから


ふとした瞬間に君達が僕を思い出してくれるといい


風に吹かれて

雨に打たれて

大地に触れて

空を見上げて


そうして感じる世界にほんの少しでも僕を思い出してくれるといい


それだけで



ただそれだけで、僕は――